5.28.2010

From !

   


   フロム(Erich From)
   彼の有名な著書『自由からの逃走』より
   
    
   会社に勤める人たちが持つ、自己の本質的な欲求と実際の自分の行動との矛盾が、
   「毎日の型のような活動、個人的または社会的な関係においてみいだす確信と賞賛、
   事業における成功、あらゆる種類の気晴らし、“たのしみ”“つきあい”“遊覧”
   などによって、おおいかくされている」
   
   決して利己的でなく、主体的に自身のやりたいことをやることが“私”(自由)を獲得する
   ことであるなら、もしそれができない時、人々の間に不安が生じる。
   そこで、その不安から逃げるようにして安定を求めることを「自由からの逃走」
   という。戦後、その不安の受け皿が日本の場合会社であった。    
 
   以下、『NPOという生き方』島田恒 著。より抜粋。
   「私たちは心のどこかで、会社人間としての行き方にもの足りなさや不安を感じています。
   しかし、それを突き詰めるとよけい不安を増幅させるのではないか、
   自分を肯定できなくなるのではないか、とも感じているのです。そして、仕事にのめりこみ
   ゴルフや居酒屋の付き合いという多忙さの中で、それ以上自分を深くみつめることを
   やめてしまうのです。それが、私たち会社人間に多く見られる現実ではないでしょうか。」


   だが、近年こうした生き方に対して批判的な目を持つ若者が増えてきていることを、
   僕は実感します。経験的に。
   


   

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